【夏休み】JR東日本、旧・万世橋駅で「ビアアーチ」開催…万世橋高架橋開発のプレオープンイベント

鉄道 企業動向
万世橋高架橋の開発整備イメージ。
  • 万世橋高架橋の開発整備イメージ。
  • 旧・万世橋駅に残る東側の階段の遺構(2006年)。

JR東日本ステーションリテイリングとJR東日本、東日本鉄道文化財団は、中央線快速の万世橋高架橋(東京都千代田区神田須田町、秋葉原駅から徒歩4分)のプレオープンイベント「神田麦酒祭り『ビアアーチ』」を、7月22日から8月18日まで開催する。

万世橋高架橋は、1912年に開業した万世橋駅があった場所。1936年には、東京駅にあった鉄道博物館(後の交通博物館)もこの地に移転した。同駅は1943年に営業を終了し、交通博物館も現在の鉄道博物館(埼玉県さいたま市大宮区)に移転する形で2006年に閉館したが、赤レンガの高架橋や旧・万世橋駅の階段などは、その後も残された。

JR東日本などは現在、旧・万世橋駅と万世橋高架橋を「貴重な歴史的遺産」とし、同駅の遺構を整備して公開する開発計画を進めている。高架橋に残る2カ所の旧駅舎の階段を使って線路がある旧ホーム部まで上がり、回遊できる施設にする。

また、旧ホーム部には展望カフェと屋外デッキを整備し、中央線を走行する列車が見られるようにする。アーチ構造となっている高架下の空間は、遺構と一体化した商業施設「万世橋駅サロン」を整備。高架橋に隣接する神田川側にも親水デッキを設置する。

明治・大正期の旧・万世橋駅周辺は東京でも有数の繁華街で、当時はビアホールも存在していたという。こうしたことから、周辺の施設や店舗と連携して地域活性化を目的としたビアイベントの実施を企画。その一環として万世橋高架橋のプレオープンイベントを開催することにした。

JR東日本ステーションリテイリングなどは「旧・万世橋駅の名残である赤レンガを背景に、地域の歴史の変遷に囲まれながらビールを楽しんでほしい」としている。開催時間は平日17~22時、土曜12~22時、日曜12~20時。

《レスポンス編集部》

【注目の記事】[PR]

編集部おすすめのニュース

特集