ピレリタイヤはこの度、先週のイギリスGPで立て続けに起こった左リヤのタイヤのブロー問題を受けて、タイヤ製造方法に変更を行うことを発表した。
マニュファクチャーは、ドライバーやファン、マーシャルの安全を確保する意味において、幾つかの対策案を提示した。その1つとして今週末に行われる予定のドイツGPでは、タイヤの内部ベルトにパンクを減少させるケプラーを使用することとした。そしてそれは、通常使用されるスチール素材に代えてマシンのリヤタイヤにニュルブルクリンクで限定使用される。
その後行われるハンガリーGPより、タイヤの製造方法を昨年のものに戻し、さらに持続力のあるタイヤの製造を目指すという。
FIAは今までに全チームの許可の無いままタイヤの仕様変更を禁止していたが、それは変更されることとなった。そして今後の問題解決の手助けをする為、FIAは今月から若手ドライバーがテストに従事することを決定した。
シルバーストーンの状況は、ルイス・ハミルトン、フェリペ・マッサ、フェルナンド・アロンソを含む6人のドライバーがタイヤトラブルを起こして、深刻な問題となった。ハミルトンはレース序盤にリードをしていたにも関わらず、左リヤタイヤがバーストして大きく後退し、「即刻の対応が必要だ」と訴えた。グランプリで13回の優勝を経験しているデイビッド・クルサードは、「ドライバー殺し」とタイヤを批判し、騒動を深刻化させている。