BASFカラートレンド予測…一歩ずつ進んでいこう“前進”がテーマ

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“MULTIVERSE(多元空間)”
  • “MULTIVERSE(多元空間)”
  • “MULTIVERSE(多元空間)”アジア太平洋の提案カラー
  • “SYNCOPACE(個々のスタイル)”
  • “SYNCOPACE(個々のスタイル)”アジア太平洋の提案カラー
  • “DEQUALIZE(バランス)”
  • “DEQUALIZE(バランス)”のアジア太平洋の提案カラー

BASFジャパンのコーティングス事業部は、2から3年先のカラートレンド予測を発表。今年のカラートレンドのテーマは“Making Headway(前進)”だとした。

同事業部は、主に自動車用塗料や自動車補修用塗料を取扱品目として挙げており、日本、北米、ヨーロッパのデザインセンターごとにトレンド分析を行い、結果を持ち寄りディスカッションする形で方向性を予測。毎年各自動車メーカー等に予測、提案を行っている。

今年のカラートレンドのテーマは“Making Headway(前進)”だ。同社カラーデザインセンターアジア・パシフィックチーフカラーデザイナーの松原千春氏は、「かなりポジティブなイメージのテーマです。ここ数年、世界的に社会はかなり難しい状況が続いています。その中で、様々なバランスを取りながら前進していこう。ただし、一気に前進するのではなく、現実的に一歩ずつ進んでいこうということがテーマです」と述べる。

この“Making Headway”というテーマのもとに、“MULTIVERSE(多元空間)”、“SYNCOPACE(個々のスタイル)”、“DEQUALIZE(バランス)”の3つのグローバルテーマと、アジアパシフィックの“WITH PRIDE(プライドを胸に)”、欧州の“IN SOBRIETY(冷静な態度)”、北米の““ASPIRE TO(熱望するもの)” という地域別テーマが作られカラートレンドが予測された。

全体を通した傾向として松原氏は、「ここ数年のカラートレンドの中でも今年は華やかな色が多いです。困難な状況でも前向きに自分たちを鼓舞しながら楽しくやっていこうという表れでしょう」という

また、特に先進国で、ソリッドカラーが増えていく傾向も見えるとする。「白、黒、赤が大半のソリッドカラーから、様々な意匠性が大事になった時に、ひとつの意匠として色の表現が強く出来る良いテクスチャではないかと見直され始め、ソリッドの特性が生きる微妙な中間色や中間色やダークなパープルが出てきています」と語った。

《内田俊一》

内田俊一

内田俊一(うちだしゅんいち) 日本自動車ジャーナリスト協会(AJAJ)会員 1966年生まれ。自動車関連のマーケティングリサーチ会社に18年間在籍し、先行開発、ユーザー調査に携わる。その後独立し、これまでの経験を活かしデザイン、マーケティング等の視点を中心に執筆。また、クラシックカーの分野も得意としている。保有車は車検切れのルノー25バカラとルノー10。

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