【ホンダ アコード 試乗】ハイブリッドである前にスポーツセダン…諸星陽一

試乗記 国産車
ホンダ アコード ハイブリッド
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新型のホンダ『アコード』はハイブリッド(とリース限定のプラグインハイブリッド)のみの設定で発売された。しかし、その魅力はハイブリッドというワクを超えたものだった。

モーター駆動だとどんなフィーリングで、モーター&エンジンだとこうなって……というのがハイブリッドモデルのインプレッションなのだが、このアコードハイブリッドに関しては、そんなことは二の次だ。とにかくよく走り、よく曲がる。バツグンのトルク感をもったパワーユニットとバツグンのリニア感を持ったハンドリングにビックリさせられた。純粋にクルマとしてよくできていて楽しい。

大雨に見舞われた試乗時、ダンプカーが付けたワダチにはたっぷりと水がたまという試乗には最悪の状態。アコードハイブリッドはそんな悪条件をものともしない機敏さで、スポーティな走りを披露してくれた。モーターのみのEV走行から、モーター&エンジンのハイブリッド走行、そしてエンジンのみの走行へと移行していくなかで、どのパートもよどみなくトルクフルで気持ちのいい加速感が楽しめる。

そしてハンドリングだ。はじめのうちはゆっくりとコーナーを回っていたのだが、次第にクルマに余裕を感じるようになってくるとオーバースピードめでコーナーに進入するようになる。それでも安定感が失われることはない。さらにいろいろと試してみたくなり、コーナーリング時のアクセルを踏み込むタイミングを徐々に手前に変更、踏み込み量を増やしていく。「こんな手前で、こんなに強く踏んだら、絶対にアンダー出して膨らむでしょ」という状況でも、アンダーステアは発生せず、ガンガン曲がっていく。

じつにホンダらしい味付けが満載なのが、この新型アコードだ。カタログ値でのJC08モード燃費は30.0km/L。今回の試乗でかなり回した状況では13km/L程度であった。しかし、上手に走れば燃費はかなり上がるはず。なによりもストレスなく走れるファンなフィーリングには好感を覚えた。

■5つ星評価
パッケージング:★★★
インテリア/居住性:★★★★
パワーソース:★★★★
フットワーク:★★★★★
オススメ度:★★★★

諸星陽一|モータージャーナリスト
自動車雑誌の編集部員を経て、23歳でフリーランスのジャーナリストとなる。20歳代後半からは、富士フレッシュマンレースなどに7年間参戦。サーキットでは写真撮影も行う、フォトジャーナリストとして活躍中。趣味は料理。

《諸星陽一》

諸星陽一

自動車雑誌の編集部員を経て、23歳でフリーランスのジャーナリストとなる。20歳代後半からは、富士フレッシュマンレースなどに7年間参戦。サーキットでは写真撮影も行う、フォトジャーナリストとして活動中。趣味は料理。

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