欧州の自動車最大手、フォルクスワーゲンは6月24日、新型『ゴルフ』の「TDIブルーモーション」が、歴代ゴルフで最も燃費性能に優れるゴルフになったと発表した。
「ブルーモーション」は、フォルクスワーゲン車の中で、環境性能を徹底追求したモデルに冠されるシリーズ名。先代同様、新型ゴルフにもブルーモーションが設定されるが、従来以上に環境性能を高めたのが特徴。
3世代目となるゴルフのブルーモーションは、新開発のEA288型直噴1.6リットル直列4気筒ターボディーゼル「TDI」を採用。最大出力は110ps。最大トルクは25.5kgmで、1500-2750rpmの低い回転域で発生する。
この高効率なエンジンを、駆動系で26kg、車体で37kg軽量化したボディに搭載。低転がり抵抗タイヤや専用ギアレシオの6速MT、アイドリングストップ、ブレーキエネルギー回生システム、15mm車高ダウンのシャシー、エアロダイナミクス性能の向上などが図られた。空気抵抗係数を示すCd値は0.27となる。
新型ゴルフのTDIブルーモーションは、欧州複合モード燃費31.25km/リットル、CO2排出量85g/kmという優秀な環境性能を実現。フォルクスワーゲンは、「燃費性能は先代比で15%向上。燃料満タン(50リットル)で1500km以上走行できる」と述べ、その燃費性能に自信を示している。