【NASCARネイションワイド 第14戦】トヨタ、パーカー・クリガーマンが3位フィニッシュ

モータースポーツ/エンタメ モータースポーツ
NASCARネイションワイド 第14戦
  • NASCARネイションワイド 第14戦
  • NASCARネイションワイド 第14戦
  • NASCARネイションワイド 第14戦
  • NASCARネイションワイド 第14戦

6月22日、NASCARネイションワイド・シリーズの第14戦「Johnsonville Sausage 200」が米国北部ウィスコンシン州エルクハートレイクのロードコース、ロードアメリカで開催された。

ロードアメリカは50年以上の歴史を持つ伝統のロードコースだが、NASCARはネイションワイド・シリーズのみが、2010年から開催されている。1周4.048マイル(約6.5km)は、NASCARのトップ3カテゴリーが行われるコースでは最も長い。

この週末は、スプリント・カップ・シリーズが西海岸のソノマで開催されたため、カップ・ドライバーの出場はなく、ロードコースならではの、「ロードコース・スペシャリスト」のスポット参戦が目立った。そんな中、ブライアン・ヴィッカーズは2戦をかけもち。飛行機で移動しながらの、忙しい週末を過ごすこととなった。

21日の練習走行は、雷雨のためにスタートが遅れ、走行時間も45分間ほど短縮。セッション前半はロードコースならではの、レインタイヤ、ワイパー、デフロスターを装備しての、NASCARでは珍しいウエット走行が見られたが、天候が回復した後は通常通り、スリックタイヤでの走行となった。

22日、11時5分から予選が行われ、今大会スポットで参戦するロードコーススペシャリスト、オーストラリア人のオーウェン・ケリーが2番手、パーカー・クリガーマンがキャリアベストタイの3番手、マイケル・マクドウェルが5番手、ロードアメリカでの初レースとなったヴィッカーズが9番手につけ、13台の"トヨタ カムリ"が決勝へと進んだ。

予選に続き、午後4時25分、4.048マイルロードコースを50周(202.4マイル:約325km)して競われる決勝レースがスタート。

4周目、5番手スタートのマクドウェルが電装系のトラブルでコース上にストップしたために出たイエローコーションで、セッティングの不調を訴えていたクリガーマンは早くもピットへ向かって調整を行い、27位に後退。ヴィッカーズもこのコーションでピットに向かった。

16周目に2度目のイエローコーションが出され、多くの車両がピットへ向かう中、追い上げていたクリガーマンはコース上に残り、首位に浮上。O.ケリーが2位で続いた。ピットへ向かったヴィッカーズは6位でコースへ戻ったが、タイヤナットの締め忘れがあり、再びピットへ向かって19位に後退。

再スタートで、最前列に並んだO.ケリーとクリガーマンは激しく首位を争ったが、コーナーで接触し、クリガーマンはグラベルトラップへとコースオフ。翌周ピットへ向かい、35位へと大きく順位を落としてしまった。

これで首位に立ったO.ケリーだったが、30周目にまさかの燃料切れ。セーフティ・トラックに押される形でピットへ戻ってきたO.ケリーは、長いコースにも助けられ、周回遅れになることなく、32位でレースに復帰した。

その後もスピンやクラッシュでイエローコーションが多発する中、O.ケリーとクリガーマンは見事な追い上げを見せ、上位争いに復帰。レースは残り2周で再スタートが切られ、その時点で10位以下につけていたクリガーマンは、見事な再スタートで、4位に浮上。ファイナルラップを示すホワイトフラッグが振られる直前に、コースオフした車両のためにイエローコーションが出され、"グリーン・ホワイト・チェッカー"となった。

50周目、後半戦トップ5をキープしたヴィッカーズが3位、クリガーマンが4位、コール・ウィットが8位、O.ケリーが9位で再スタート。クリガーマンはヴィッカーズをパスし、3位に。しかし、またしてもホワイトフラッグの前にコースオフした車両が発生し、2度目の"グリーン・ホワイト・チェッカー"に。

8度にわたるイエローコーションで大荒れとなったレースは、合計で5周延長され、燃料も心配されたが、クリガーマンは上位を追う勢いで走りきり、3位でフィニッシュ。スポット参戦のO.ケリーが4位。ヴィッカーズが6位、ウィットが8位、エリオット・サドラーが9位に入り、"トヨタ カムリ"は大荒れのレースで5台がトップ10フィニッシュを果たした。

ドライバーズランキングでは、クリガーマンが2つ上げて6位、ヴィッカーズも9位へと一つ順位を上げた。

次戦第15戦は6月28日、ケンタッキー・スピードウェイで行われる。

■第14戦 Johnsonville Sausage 200 決勝結果
1位:AJ.アルメンディンガー フォード
2位:ジャスティン・アルゲイヤー シボレー
3位:パーカー・クリガーマン トヨタ
4位:オーウェン・ケリー トヨタ
5位:サム・ホーニッシュ・Jr. フォード
6位:ブライアン・ヴィッカーズ トヨタ

■ドライバーズポイント
1位:リーガン・スミス シボレー 507P
2位:ジャスティン・アルゲイヤー シボレー 479P
3位:サム・ホーニッシュ・Jr. フォード 477P
4位:オースティン・ディロン シボレー 462P
5位:エリオット・サドラー トヨタ 459P
6位:パーカー・クリガーマン トヨタ 447P

■マニュファクチャラーズポイント
1位:フォード 93P
2位:トヨタ 92P
3位:シボレー 81P
4位:ダッジ 12P

《纐纈敏也@DAYS》

【注目の記事】[PR]

編集部おすすめのニュース

特集