【パイクスピーク13】三菱、練習走行でEVクラストップタイムをマーク

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三菱・MiEV Evolution II
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米国コロラド州で開催されているパイクスピーク・インターナショナル・ヒルクライムは6月25日、公認練習走行が行われ三菱自動車チームの増岡浩がEVクラスでトップタイムをマークした。

EVクラス2位は、増岡のチームメイトであるグレッグ・トレーシー。MiEV Evolution IIがトップ2タイムを刻み、三菱自動車チームにとっては最高の1日になった。

今年も多くのエントリーが集まったパイクスピークは、参加者からのリクエストに応じ今年練習日をさらに1日追加。これまで練習走行では山を麓、中腹、山頂付近と3つのパートに分け、水曜日から金曜日まで3日間で練習および予選を行うシステムだった。しかし、今回火曜日に追加された練習走行は山を上下半分に分け、4輪は下側、2輪は上側を走行するという方式。4輪はA、Bふたつのグループにわかれて走行を行った。

練習走行はマシンの数が多いうえに、クラッシュが何度か起こったため走行時間が大幅に削られ、1回のみの走行に限定された。しかし増岡は、1度かぎりのチャンスを最大限に生かし、トレーシーに0.258秒差をつけてEVクラスの最速タイムをたたき出した。

走行後、自分が1位だったことを知らなかった増岡は「え、僕が1番速かったんですか?」と、驚きながらも「マシンはとても良い仕上がりで自信を持って走ることができました。去年は練習走行の初日にクラッシュしてしまったので、そのコーナーだけは少し早めにブレーキを踏みましたが(笑)。チームにとって良いスタートとなり嬉しいですね」と、にこやかな表情で感想を述べた。

過去に6回バイクでパイクスピークを制しているトレーシーは、テストの時よりもタイムが若干ダウン。「路面が少しダスティでタイヤがグリップしなかったのがタイムが伸びなかった原因だと思います。しかし、マシンの仕上がり具合と今日の走りには満足しています。これからセッティングを詰めて明日からの練習走行ではペースを上げていきたいですね」と、余裕たっぷり。MiEV Evolution IIの静かでパワフルな走りを心から楽しんでいるようだ。

パイクスピークは、明日の26日より正規の練習走行がスタート。EVクラスは山頂付近のコースを走る予定となっている。

《纐纈敏也@DAYS》

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