【新聞ウォッチ】独ボッシュ・GSユアサ・三菱商事、走行距離2倍のリチウム電池を共同開発へ

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気になるニュース・気になる内幕---今日の朝刊(朝日、読売、毎日、産経、東京、日経の各紙・東京本社発行最終版)から注目の自動車関連記事をピックアップし、その内幕を分析するマスコミパトロール。

2013年6月20日付

●東大秋入学見送り報告、他大学4学期制賛同の声も 浜田学長(読売・2面)

●原発再稼働へ道筋、規制委新基準(読売・3面)

●円安で外国人客増、5月旅行者最多(読売・10面)

●スプリント子会社焦点 ディッシュ首、買収計画を転換、ソフトバンクの買収高速用周波数が必須(朝日・7面)

●ガソリン価格16週ぶり上昇(朝日・7面)

●トヨタHP改竄される(産経・10面)

●アベノミックス効果継続、5月経済指標(産経・11面)

●車来るまで歩行者青,さいたまの交差点「子供に優しい」(東京・27面)

●エコカー電池日独連合、ボッシュ・GSユアサ・三菱商事,開発・販売合弁、走行距離2倍(日経・1面)

●クライスラー、拒否から転換、ジープ270万台自主修理(日経・9面)

●電機。車の技で介護ロボ、船井電機やトヨタ、積水化学 (日経・11面)

ひとくちコメント

電気自動車(EV)の走行距離が現行の2倍になるのならば、普及拡大に弾みがつく可能性もある明るいニュースだ。自動車部品世界最大手の独ボッシュと電池大手のジーエス・ユアサコーポレーション(GSユアサ)、そして、三菱商事の3社が電気自動車などに搭載する電池事業で提携するという。

きょうの日経が1面トップで報じている。最近はメディアが事前報道すると“破談”になるケースもあるが「20日に発表する」とあるので、信ぴょう性は高いとみられる。

記事によると、合弁の新会社はボッシュ50%、GSユアサ25%、三菱商事が25%を出資し、2014年1月、ドイツのシュツットガルトに設立する。電池の心臓部の「セル」の性能を高めるGSユアサの技術と、電池の出力を細かく制御するボッシュの技術を融合し、現在、1回の充電では約200キロメートルと短い航続距離を2倍にできる新型電池を開発するとしている。

新会社では2017年末までに量産技術を確立し、18年をめどにリチウムイオン電池事業全体を統合する協議を始める。日独連合で猛追する韓国勢と対抗し、成長市場で主導権を狙うという。

販売は5年も先のこととはいえ、チョイ乗りというイメージのあるEVから脱却するには、とにかく航続距離の延長が求められており、3社の提携でようやく薄日が差し始めることになりそうだ。

《福田俊之》

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