【BMW 335i グランツーリスモ 試乗】モーター介入のない直6ターボが気持ちいい…諸星陽一

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BMW 335i グランツーリスモ スポーツ
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BMWの『3シリーズ グランツーリスモ』のトップグレードである「335i」に試乗した。仕様はスポーツだ。

セダンやツーリングにくらべてホイールベースを110mm延長。ボディ全長もツーリング比で200mmとかなり大きくなっているグランツーリスモ。じつは全高も50mm高いのだが、全体に大きくなっているのでそれを感じさせない。このアップサイズのおかげで居住空間(とくにリヤ)は格段に広くなり、長距離移動向きのまさにグランツーリスモとなった。

335iに搭載されるエンジンは306馬力の直列6気筒ターボ。3シリーズセダンではハイブリッドにしか6気筒は搭載されないので、スポーティなボディでモーター介入のない6気筒に乗りたい人にはかなり魅力的な存在。私は6気筒信奉者ではないが、アクセルを踏み込むたびに気持ちいい感覚を味わわせてくれるBMWの6気筒は、パワーとコンフォート性を両立していると言う面で非常に魅力的だ。

3シリーズグランツーリスモはドライビングパフォーマンスコントロールという性能切り替えスイッチにより、「エコプロ」「コンフォート」「スポーツ」という3段階に調整が可能。335iの場合はさらにスポーツ+が加わり4段階となる。エコプロやコンフォートでは、アクセルオフ時のコースティングモードが強くなる。つまりエンジンブレーキが非常に弱い状況となる。これがどうもなじめない。必要以上の空走感はBMWらしからぬフィーリングだと思うのだが。

335iのステアリングはバリアブルスポーツステアリングが装着され、ロック・トウ・ロックが2回転となる。これがちょっと悪さをして中立付近が過敏になりすぎ。もう少し余裕があったほうが、車格にあったどっしりとした走りとなるだろう。

■5つ星評価
パッケージング:★★★★
インテリア/居住性:★★★★
パワーソース:★★★★
フットワーク:★★★
オススメ度:★★★

諸星陽一|モータージャーナリスト
自動車雑誌の編集部員を経て、23歳でフリーランスのジャーナリストとなる。20歳代後半からは、富士フレッシュマンレースなどに7年間参戦。サーキットでは写真撮影も行う、フォトジャーナリストとして活躍中。趣味は料理。

《諸星陽一》

諸星陽一

自動車雑誌の編集部員を経て、23歳でフリーランスのジャーナリストとなる。20歳代後半からは、富士フレッシュマンレースなどに7年間参戦。サーキットでは写真撮影も行う、フォトジャーナリストとして活動中。趣味は料理。

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