JFEスチールは、インドネシア初となる自動車用溶融亜鉛めっきライン(CGL)を、西ジャワ州ブカシ県MM2100工業団地内に建設することを決定したと発表した。
インドネシアは、多くの自動車メーカーが生産・輸出拠点を構える東南アジア第2の自動車生産国となっているのに加え、今後も自動車メーカーの生産能力の増強、工場新設が相次いで計画されている。このため、自動車用高級鋼板需要の大幅な拡大が見込まれている。
同社はインドネシアに自動車用溶融亜鉛めっき鋼板を製造する新会社「PT.JFEスチール・ガルバナイジング・インドネシア」を設立した。約3億ドルを投じて自動車向け溶融亜鉛めっき鋼板を製造する工場を新設する。生産能力は年間40万トンで、2016年3月から生産開始する。
JFEスチールは、アジアでは現在、中国とタイで自動車用溶融亜鉛めっきを生産しており、インドネシアは3拠点目となる。また、インドでは、提携先のJSWスチールが、建設している溶融亜鉛めっきラインに製造技術を供与している。
これらを通じ、アジアで拡大する自動車メーカーの現地調達需要と高度化する製品ニーズに対応していく。