【三菱 eK 新型発売】ライバル車の研究成果が窺える機能装備と使い勝手

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eKワゴンのセンターコンソールは機能的で斬新さにあふれている
  • eKワゴンのセンターコンソールは機能的で斬新さにあふれている
  • 質感の高さを感じるドアトリムやダッシュボード
  • 割と容量が大きい助手席側グローブボックス
  • eKカスタムのドアトリム。こちらも質の高さは十分
  • エアコンのタッチパネル式コントロールパネル
  • eKワゴンのメーターパネル。右側に4段階(緑3段階+オレンジ1段階)のエコメーターが備わる。
  • eKカスタムのメーターパネル。サブディスプレイがプラスされる
  • ルームミラー内に表示されるバックモニター

三菱『eKワゴン』は日産と共同開発した新型軽自動車だ。試乗してみると新型車らしい機能的な要素を感じるとともに、従来のeKワゴンにはないテイストを随所に感じ取ることができた。

試乗したのはeKワゴンのトップグレード「G」と、eKカスタムのターボモデル「T」の2車種。eKワゴンは、アイボリー色を基調とした内装が見た目にも優しくフワッとした雰囲気を醸し出す。シートやドアトリムも質感があり、これだけを見ていたら軽自動車であることを忘れてしまいそうになる。開発には女性の意見がかなり取り入れられた様子で、eKワゴンから従来の“男っぽさ”はほとんど感じられない。カスタムとの共通化したステアリングが少し無骨な印象を受けてしまうのが少々残念に思えたほどだ。

一方で、カスタムは黒を基調とした精悍さを強調した雰囲気に包まれる。メーターパネルにはタコメーターと、平均燃費などが表示できるマルチメーター、外気温などを表示するサブディスプレイも装備され、これだけでもかなり雰囲気は違ってくる。また、ユニークだったのは外気温の表示で、なんと通常の“摂氏(C)”“華氏(F)”表示も行われるのだ。日本で使う分には、単なるシャレかもしれないが、この辺りには遊び心が嬉しい。

内装で特筆すべきはエアコンのコントロールパネルだ。なんとタッチパネル式である。当初は凹凸がないので使いにくいのではないかと想像していたが、あに図らんや、使い勝手の上でも申し分がない出来だった。タッチした感触も上々で、触れるとすぐにピッと反応してコマンドが入力される。これがとても快適なのだ。その上に表示されるディスプレイは大型で見やすく、状態がすぐに把握できるのもいい。

強いて言わせてもらえば、よく使う「AUTO」のボタンは真ん中ではなく、一番上にしても良かったのではないか。あるいはデザイン上、却下されるかもしれないが、使い勝手を優先すればせめてこのボタンぐらいは凹凸があっても良かったかもしれない。

さて、もう一つ新型ならではの機能が自動防眩ミラーに内蔵されたバックモニターだ。この機能はすでにダイハツ・ミラココアにも採用されているものとまったく同じだが、Gにはこの機能が標準で搭載される。バックガイド線も表示されるので、後退時の目安に役立つ。また、カメラ本体はバックドアに、汚れが直接巻き上がりにくいカバー内にうまく収納されていた。

ただ、ルームミラー内に映し出されるモニターは3.3インチと少々小さめ。カーナビ等で慣れた目には見にくさを感じるかもしれない。そう感じたときはディーラーオプションのカーナビを組み合わせることをオススメする。専用ハーネス(6930円)を組み合わせることで、バックモニター表示をカーナビ側に切り替えられるようになるのだ。この辺り、ライバル車を細かい配慮がなされている。

《会田肇》

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