イタリアの自動車大手、フィアット。同社が欧州の一部工場での生産を、5月に続いて、再び停止したことが分かった。
これは6月12日、フィアットが明らかにしたもの。「今後数日間、フィアットとフィアットインダストリアル(トラック・建設機械メーカー)は、欧州の一部工場での生産を見合わせる」と発表している。
今回の生産の一時停止は、5月に次いで2度目。再び、サプライヤーからの部品供給が滞ったのが原因だ。フィアットによると、SELMATグループからの部品の納入が中断したため、フィアットグループ各社の生産に影響が出ているという。
フィアットは、影響を受ける工場の名前を明らかにしていない。5月は、フィアットのセルビア工場と、商用車のイベコのスペイン・マドリード工場、マセラティのイタリア・グルリアスコ工場が生産を一時停止した。
フィアットは、「現在、各工場で組み立て中の5500台以上に、部品供給上の問題の影響が及ぶ」と説明している。