国土交通省は6月11日、中央道笹子トンネルの天井版落下事故を受けて実施した、トンネル内附属物の一斉点検結果をまとめ、発表した。
点検対象となったトンネルは、ジェットファン(港湾局所管トンネルのみ)、照明、標識、警報表示板などの道路付属物を設置しているトンネル計9471トンネルで、点検が完了した8315トンネルのうち、730トンネルで附属物を固定するナットの破損や腐食などの不具合が確認された。
不具合が確認された730トンネルのうち、高速道路会社と国が管理するトンネル238トンネルは補修などの対応を済ませているが、地方公共団体管理のトンネルは不具合のあった492トンネルのうち、対応済みは416トンネルにとどまっている。
率で表現すると、点検したトンネルのうち8.8%で不具合が見つかり、不具合トンネルの89.6%が補修などの対応済みということになる。