JNCC第4戦爺ヶ岳は、常勝鈴木健二・渡辺学の脱落をよそに、見事初優勝した出口隼飛に話を聞いた。
「今回は、コースが本当に難しかったと思います。どこもかしこも掘れていて、でこぼこだらけ。まっすぐ走れるところなんてないですね、ハイスピードな設定なんですが、石がゴロゴロしていてまともには走らせてくれない。
僕は、去年まで序盤がよくても自滅してしまって結果につながらなかったことが多かった。その反省を生かして、今年からは序盤抑え気味に走って、最後にレースを引っかき回すという作戦をとっています。後半であれば、他のライダーも弱っていますしね(編注:前戦では鈴木健二を後半で追い詰め、あわや優勝かという見せ場を作っている)。
いろんな方から、ご指摘受けた結果の作戦です。ただ、リタイアした人が多かったっていうのは悔しいです。1対1で勝負したいというのが正直な気持ちですから。
自分の理想は、アメリカのGNCCを走っている小池田猛さんです。まだまだ彼が日本に帰ってきて、いいバトルができるかというとそういう域には達していないと思う。帰ってきたときにしっかり1位になっていて、『小池田猛かかってこい』と言えるほどになっているのが理想ですね。
最近、応援してくれる人がすごく多くて、それで気持ちがもってくれたということもあります。応援ありがとうございました。次戦も追い込んでいきます」
JNCCは、この第4戦をもってシーズン折り返し地点。9月1日の山形県スプラッシュ月山までサマーブレイクに入る。オフシーズンのライダーたちの成長が、今から楽しみだ。