5月24日までパシフィコ横浜で開催されている「自動車技術展:人とくるまのテクノロジー展2013」に日野自動車が、エンジンを持たないフルEVのコミュニティバスを出品した。
民間のバス会社では採算が合わない路線を、官民共同の第三セクターなどが小型バスで運行するコミュティバスが全国に広がりを見せている。コミュニティバスにはさまざまな形態があるが、一般的な路線バスに比べて乗車定員が少なく、運行距離が短いことが多い。
日野が人とくるまのテクノロジー展に出品したコミュニティバスの『ポンチョEV』は、エンジンを搭載しないフルEVのコミュニティバス。ポンチョロングという中型バスをベースにEV化したもので、IHI製のリチウムイオンバッテリーと、アメリカUQM社製のモーターが採用されている。
このポンチョEVはすでに実用化されているモデルで、東京の羽村市、墨田区、石川県の小松市で運行されている。20~30分の充電で10kmの走行が可能。価格は約8000万円とベースとなったポンチョロングの1541万4000円と比べるとかなりの高価格となっている。