【カロッツェリア サイバーナビ 新型発表】カーナビの可能性を一歩進めた「スマートループ アイ」

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AR HUD+クルーズスカウターユニットを同梱する1DIN+1DINモデル・AVIC-VH009HUD
  • AR HUD+クルーズスカウターユニットを同梱する1DIN+1DINモデル・AVIC-VH009HUD
  • AR HUD+クルーズスカウターユニットを同梱する2DINモデル・AVIC-ZH0009HUD
  • “スマート アイ スポット”を検出してマルチウィンドウに表示した
  • “スマート アイ スポット”の画像はワンタッチで拡大表示できる
  • “スマート アイ スポット”のリスト。任意地点を容易に検索できる
  • 取り付け対象車を拡大したが、ユニット自体は従来からのものを継続
  • 発表会場には試乗車のイヴォークが展示されていた
  • アウディR8もデモカーとして会場に置かれた
パイオニアは、8日、AR(拡張現実)情報をフロントガラスの前方に映し出すヘッドアップディスプレイ(HUD)機能をさらに拡張したカロッツェリアの新型「サイバーナビ」を、6月上旬から順次発売すると発表した。

ラインナップは1DIN+1DIN型と2DIN型それぞれにHUD+スカウター機能付きモデル、スカウター付きモデル、本体のみモデルを用意し、2DIN型にのみ5.1ch非対応としたモデルを加えた計7モデル。本体のみモデル以外は3年間無料の通信モジュールを標準搭載する。すべてオープン価格だが、店頭予想価格は次の通り。

【1DIN+1DIN】
AVIC-VH0009HUD(HUD+スカウター機能付きモデル) 34万円前後
AVIC-VH0009CS(スカウター機能付きモデル) 26万円前後
AVIC-VH0009(本体のみモデル) 21万円前後

【2DIN】
AVIC-ZH0009HUD(HUD+スカウター機能付きモデル) 32万円前後
AVIC-ZH0009CS(スカウター機能付きモデル) 24万円前後
AVIC-ZH0009(本体のみモデル) 19万円前後
AVIC-ZH0007(本体のみ5.1ch非対応モデル) 15万円前後

ラインナップの構成が従来と同じだけに、一見すると従来モデルのマイナーチェンジにも見える新型サイバーナビ。実は数々の新機能をスムーズに動作させるためにCPUを最新型にグレードアップし、プラットフォームを一新するフルモデルチェンジを果たしている。その新機能の目玉となるのが『スマートループアイ』だ。これはクルーズスカウター・ユニットと通信モジュールを使い、交通状況などを画像情報として自動的に収集・配信し、その画像情報をドライバー間で共有できるというもの。

そもそもスマートループは実際に走行している車両からその状況をサーバーに送り、データ解析して情報を共有することで、最適なルートガイドがリアルタイムで行えるようになるサービス。しかし、それらは文字や数値での情報のみでしかなかった。スマートループアイでは、クルーズスカウター・ユニットで撮影した静止画データまでも“スマートループ アイ スポット”としてサーバー上で共有されるのだ。

共有された静止画データはナビ画面上にマルチウィンドウとして表示され、必要に応じてクローズアップ可能。次に通過するルート上のスポット画像に自動的に切り替わったりもする。この結果、車線ごとの混雑状況や、駐車場の入口の状況などを、画像を通して把握でき、スムーズで快適なドライブが楽しめるようになるのだ。

“スマートループ アイ スポット”として提供されるのは全国の高速道路(IC/ランプ/JCT/SA・PA)、交通量の多い一般道交差点、人気施設の駐車場入口など全国約5000カ所。撮影されてから数分で反映されるという。また、検索スポットとして最大10件まで登録でき、自車位置や任意の場所の周辺にある“スマートループ アイ スポット”の検索も可能だ。

注目度の高い「AR HUD」もさらなる進化を遂げている。検知性能を高めたARスカウターモードと連動し、信号機のない横断歩道を検知するとイラスト表示と効果音を使ってその存在を予告する「横断歩道予告検知」に対応。クルーズスカウター・ユニットで使用するカメラにはメガピクセルCMOSセンサーを採用し、見た目の解像度向上、暗い場所や逆光時での再現性をアップしている。なお、AR HUDユニットは全機種で対応を果たしているが、クルーズスカウター・ユニットはAVIC-ZH0007のみ非対応となる。

オンライン型「フリーワード音声検索」機能も注目の新機能だ。通信モジュールを備えたモデルで実現する機能で、外部サーバーと連携することで思いついたキーワードを音声入力するとサーバーの音声認識エンジンがそれを解析。対象となる施設候補を素早くリストアップする。これまでの音声検索とは違って、発話手順や特定キーワードを憶えることなくダイレクトに検索できるのがメリットだ。

既に「スマートフォン アプリユニット」で採用していた「Linkwithモード」にも対応した。スマートフォンのアプリをサイバーナビ側からタッチコントロールできるようになるモードで、スマホ内の音楽や映像をサイバーナビ上で試聴できるほか、インターネットラジオや気象情報といった多彩なコンテンツを楽しめる。スマホ側から操作してミラーリングできる「スマートフォン コントロールモード」も備え、「Linkwithモード」非対応アプリも利用できる。

スマートループと同様、新機能をフル活用するには通信モジュールは欠かせないが、これまでと同様、最初の3年間利用料を無料とし、最新地図データも追加料金なしで更新できる。「全データ更新+差分更新」はSDカード経由で、差分更新だけなら通信モジュール経由で行える更新方法も従来と同じだ。更新すると、スマート アイ スポットのデータも更新されることになっている。

常にカーナビの最先端を行くことを標榜して止まないサイバーナビだけに、その進化はとどまることを知らない。新型サイバーナビはカーナビの可能性をまた一歩推し進めたことは間違いない。
《会田肇》

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