【メルセデスベンツ A180 スポーツ 試乗】手の内で楽しめる胸のすく走り…島崎七生人

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メルセデスベンツ A180 スポーツ
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高性能版のメルセデスベンツ「A250 SPORT」を堪能した後で「A180のSports(スポーツ)」に試乗。ところが見劣りするどころか、動力性能、走りっぷりに“頃合いのよさ”を実感した。

実用主体で言うと、発進時から乗り味がキツくないのがいい。もちろん既存のCクラス等FRのサルーン系とはキャラクターは違い“いなし”こそ少なめ。だが、ボディの無駄な挙動を抑え込み、煽られ感のないスッキリした乗り心地。ステアリングは、操作すると90度あたりからその方向に引き込まれるようにクルマの向きがかわり、街中などでもテンポのいい運転が可能だ。状況により、ステアリングに感じる細かなバイブレーションがやや多めなのはFFのせいか、このあたり、メルセデス・ベンツ流に“まるめ”られたら、洗練度がさらに高まるに違いない。

122ps/20.4kg-mの1.6リットルターボエンジンは、アイドルストップも付き、7G-DCT(ツインクラッチ)との組み合わせで、日常的な用途もソツなくこなす。パンチのある走りを望みたければ、「S」モードに切り替えることで、目覚めたようなエンジンレスポンスが得られる。手に余ることはなく、手の内で胸のすく走りが楽しめる。新型Aクラスのスポーティさを体感できる瞬間だ。

「Aクラスって、こんなに変わっちゃったの!?」とは、とある先代Aクラスオーナーの声。そういう人の受け皿をBクラスに任せてまで生まれ変わった新しいAクラスには、新境地を開拓しようとする意欲が確かに感じられる。

■5つ星評価
パッケージング:★★★★★
インテリア/居住性:★★★★
パワーソース:★★★★★
フットワーク:★★★★★
オススメ度:★★★★★

島崎七生人|AJAJ会員/モータージャーナリスト
1958年・東京生まれ。大学卒業後、編集制作会社に9年余勤務。雑誌・単行本の編集/執筆/撮影を経験後、1991年よりフリーランスとして活動を開始。以来自動車専門誌ほか、ウェブなどで執筆活動を展開、現在に至る。 便宜上ジャーナリストを名乗るも、一般ユーザーの視点でクルマと接し、レポートするスタンスをとっている。

《島崎七生人》

島崎七生人

島崎七生人|AJAJ会員/モータージャーナリスト 1958年・東京生まれ。大学卒業後、編集制作会社に9年余勤務。雑誌・単行本の編集/執筆/撮影を経験後、1991年よりフリーランスとして活動を開始。以来自動車専門誌ほか、ウェブなどで執筆活動を展開、現在に至る。便宜上ジャーナリストを名乗るも、一般ユーザーの視点でクルマと接し、レポートするスタンスをとっている。

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