新京成、ATS装置更新などの大型投資を加速

鉄道 企業動向

新京成電鉄は、2013年度から2015年度までの「中期経営計画(S2計画)」を策定した。

長期経営計画の第2ステップとなる2013年度からの中期経営計画(S2計画)は「地域と会社のブランド力向上」、「信頼性・快適性の向上」、「成長できる業務体質への転換」、「人材力・組織力向上」の4つの戦略を柱とし、中長期的な視点に基づき堅実な事業運営を推進しながら、経営環境の変化、新たな課題に対応する将来に向けた3カ年とする。

鉄道部門では安全・安定輸送を維持して、信頼性・快適性を向上させる設備投資を重点的に推進する。不動産賃貸部門では、収益基盤を強化するための新規賃貸物件の開発、将来計画の具体化に向けた検討を推進する。戦略に基づいた諸計画を着実に推進して経営基盤の強化を図る。

数値目標では、2015年度の営業収益196億円以上(2012年度実績=194億円)、営業利益28億円以上(同=30億円)を目指すことを掲げる。2013年度以降、ATS装置更新など大規模投資を計画しており、減価償却費増を見込むことから2015年度の営業利益は2012年度を下回る計画となる。

運輸業の重点施策では、沿線価値向上、事業運営の低コスト化により永続的に利益を確保する体制を構築する。沿線活性化と沿線自治体などとの連携強化による旅客誘致も図る。

保安度向上を目的にATS装置を更新するとともに、大規模災害へ備えた鉄道施設を改修する。ソフト、ハード両面でサービス向上と、変化する顧客ニーズに対応する。連続立体交差事業(鎌ヶ谷大仏~くぬぎ山)の早期完成にも注力する。バス事業では、路線の効率化や新規路線展開により収益力強化を図る。

《レスポンス編集部》

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