日立造船、岩手県大船渡市向けスラリーアイスプラントを受注

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日立造船は4月11日、岩手県大船渡市より、新大船渡魚市場に建設するスラリーアイスプラント(製氷能力:約42t/日)を受注したと発表した。受注金額は5億6500万円。納期は2014年2月28日を予定している。

東日本大震災以降、三陸地域で製氷施設が不足し、魚市場への水揚げが困難になっていることから、同地域の水産流通拠点である大船渡市は、水産業の復旧・復興を目的に新大船渡魚市場施設に隣接してスラリーアイスプラントの建設を計画している。受注プラント導入により、水産物の鮮度保持能力の向上や水揚げ量の増加を見込んでおり、スラリーアイスによる大渡産水産物のブランド化などの効果が期待されている。

スラリーアイスは、直径1mm以下の球状の氷から構成されているため、魚体を傷つけないほか、魚体に触れる表面積が大きく、効率的に冷却できることから鮮度保持に最適な氷として注目されている。また、流動状態であることから、貯氷タンクから配管による長距離無人搬送が可能であり、作業性や衛生面でも優れているという。

《日下部みずき》

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