ヤマハ発動機、インドにR&D機能を備えた統合開発センターを新設

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ヤマハ発動機、インドに研究開発会社を設立
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ヤマハ発動機は4月9日、インドでのモノ創り競争力を強化するため、同国UP州スラジプールに二輪車のR&D(研究開発)拠点となる新会社「ヤマハ・モーター・R&D・インディア」(YMRI)を設立したと発表した。

YMRIは、昨年インドに設置した「インド調達センター」の調達機能も取り込み、「インド統合開発センター」として稼動させる。YMRIの資本金は2000万ルピー(約3500万円)でヤマハ発動機が全額出資した。

インドのR&Dセンターは、昨年タイに設置した「アセアン統合開発センター」に続く、2拠点目の統合開発センターとして設立した。ヤマハ発動機グループとしては、イタリア、台湾、中国、タイに次ぐ海外R&D拠点となる。

YMRIを核とした同センターでは、インド市場に合わせた設計基準、保守基準、製造基準への革新を進め、「図面を変える」をキーワードに「世界最安値のモノ創り」を具現化する。

将来的には、チェンナイサイトも設置し、現在、本社で行っているインド向けのモデル開発も行う予定。

インドの二輪車市場は、年々伸び続け、2012年には約1400万台と、中国を超え世界第1位となっており、2015年には1600万台規模となる見込み。

同社は、高級価格帯への積極的な商品投入や伸長著しいスクーターカテゴリーへの参入などを進めてきた結果、2012年のインド国内での販売は35万台だった。2013年からの中期計画では、スクーターカテゴリーへの継続的な商品投入、販売網の拡充、チェンナイでの第2工場建設・稼動(2014年)を計画どおりに進め、2013年には50万台、2015年には100万台の販売を見込んでいる。

《レスポンス編集部》

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