【フォード フォーカス 発表】電動パワステ採用等で燃費3%改善

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4月13日より日本で発売が開始される、フォード『フォーカス』の開発目標に、Agility(俊敏性のさらなる進化)と、Comfort(クラストップレベルの快適性)がある。

これらの目標達成に向けて搭載された技術のうち、ボディ剛性を向上では、ボディシェルの55%に高張力鋼板を使用。さらにそのうちの26%に超高張力鋼板のボロンスチールを使用した。この結果、旧型フォーカスからスチールの強度で47%アップ。ボディのねじり剛性は、約15%アップした。

サスペンションも形式は旧型と同様ながら、トレッド幅の拡大等があり全面的に改良。フロントロアアームやサブフレームの強度や重量を最適化、軽量化し、また、中空スタビライザーバーを新採用することで2kgの軽量化を実現した。リアにおいても、ショックアブソーバーを大径化。スタビライザーのマウント部分を強化し剛性を高めた。なお、日本に導入するスポーツというグレードには、スプリングとショックアブソーバーを約15%固めたスポーツチューンのサスペンションを標準装備している。

ステアリングは速度域に応じてアシスト量を調整する電動パワーステアリングを採用。ステアリングレシオは旧型が16:1に対し、新型は14.7:1。「よりクイックでダイレクトな操舵感を味わってもらえる設定になりました。また、従来の油圧式パワーステアリングに比べ、燃費も約3%改善しています」と話すのは、フォード・ジャパン・リミテッドマーケティング部の野口美生氏。

コーナリングパフォーマンスをさらに高めるシステムとして、トルクベクトリングコントロールシステムを採用した。これはコーナリングの際、駆動輪の内側のタイヤの空転を検知すると、内側のブレーキを効かせ、外側に十分なトルクを配分して、グリップや、アンダーステアを改善する。

快適性では、NVHの低減にも注力した。前述のボディ剛性の強化に加え、サスペンションの設定、また、パワートレインノイズを低減。インテリアでは吸音性に優れた部品や素材採用などから、ロードノイズレベルを先代よりも大幅に改善した。

《内田俊一》

内田俊一

内田俊一(うちだしゅんいち) 日本自動車ジャーナリスト協会(AJAJ)会員 1966年生まれ。自動車関連のマーケティングリサーチ会社に18年間在籍し、先行開発、ユーザー調査に携わる。その後独立し、これまでの経験を活かしデザイン、マーケティング等の視点を中心に執筆。また、クラシックカーの分野も得意としている。保有車は車検切れのルノー25バカラとルノー10。

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