パテント・リザルトは、日本に出願された「収穫・刈取機」について、特許分析ツール「Biz Cruncher」を用い、参入企業に関する調査結果をまとめた。
1993年から2012年12月末までに日本特許庁で公開された関連特許1万3427件を対象に個別特許スコアリング指標「パテントスコア」による評価を2012年12月末時点で実施し、競合状況を特許の質と量から総合的に見た「特許総合力ランキング」を集計した。
集計の結果、総合力ランキングでは、1位クボタ、2位ヤンマー、3位井関農機となり、上位3社がそれ以外の企業を圧倒した。
1位のクボタは、刈取りに関する公報に注目度が高いものが多いことが特徴。2位のヤンマーは、駆動機構に関する広報、3位の井関農機は機枠に関する公報に注目度が高いものが集まった。
また、本調査分野の外国出願状況を見ると、分野全体としてはアメリカが中心の1つであるものの、上位3社に関しては中国・韓国を代表とするアジアが中心であることが分かる。特にクボタは近年になり中韓の比率が高まっている。井関農機は中韓2国に加え台湾への出願も多いことが特徴的。なお、ヤンマーは2006年以降の外国出願が全てPCT(特許協力条約)に基づく国際特許出願となっている。ヤンマーによるPCT出願公報のパテントファミリー情報を見ると、ヤンマーもクボタ・井関農機と同様に中韓への移行が多く見られる。