【ケンウッド彩速ナビ】スマホ世代だから出てきた発想

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ケンウッド「彩速ナビ」の2013年モデルはプラットホームから一新している。
  • ケンウッド「彩速ナビ」の2013年モデルはプラットホームから一新している。
  • これまでのWindows Automotiveベースから、Androidベースに。日本国内で販売されるAndroidのフルナビは彩速ナビが初となる。
  • 彩速ナビ2013年モデルの開発責任者であるカーエレクトロニクス事業グループの徳江純・アーキテクチャ設計部長。
  • 「引き出し」と呼ばれる機能は若手スタッフの提案。これを大胆に取り入れた。
  • 実売は11-13万円。高機能だが、価格はそんなに高いわけではない。

ケンウッド「彩速ナビ」は、フルナビの中でも抜群のレスポンスの良さが自慢のモデルだったが、2013年モデルはそれをさらにブラッシュアップしてきた。これまでWindows Automotiveベースだったプラットホームも一新。Androidベースとなった。

「従来の彩速ナビも、いわゆるフルナビの中では抜群に速い操作性が自慢だったわけですが、最近のスマートフォンを触ってしまうと“まだ遅い、スクロールはこの速さに追いつかなくてはいけない”と思うようになりました」と語るのは、2013年モデルの開発責任者であるカーエレクトロニクス事業グループの徳江純・アーキテクチャ設計部長。

2013年の彩速ナビには「ジェットレスポンスエンジンIII」と呼ばれるデュアルコアCPUを中心とした新しいハードウェアも採用しており、既存のナビとは処理速度も段違いに速くなったが、機能を増やせばメニューの階層は深くなる。ハードウェアの処理速度が上がっても、この足をソフトウェアが引っ張るような状態は長く続いたという。

「開発中の実機の真横にはiPhoneとAndroidの両スマートフォンを必ず置き、画面のスクロール速度やレスポンスなどがこれらに及ばない場合は容赦なくダメ出しをしていきました」と徳江部長は語る。厳しいダメ出しを行う一方、若手スタッフの意見を積極的に採用。これまでのナビには無かった「引き出し」と呼称している新しいメニュー画面も取り入れた。

「引き出しメニューの採用はスマートフォンを使いこなす世代だからこそ出てきた発想だと思っています。若いやつらもなかなかやるなと思いました」と徳江部長は言う。

《石田真一》

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