インドGPで4連勝を決めたベッテルのタイトルリードは13ポイントに拡大した。2位にはフィールド後方からフェルナンド・アロンソが活路を開いた結果、損害を最小限に食い止める事には成功したが、劣勢は明らかだ。
レース前、ライバルたちはベッテルに楽勝は許さないとの意気込みを語っていたが、スタート直後1周目、フェラーリとマクラーレンが絡み合う中、チャンピオンチームのペアは余裕で先行し、ここで圧倒的な優勢を見せつけた。
アロンソはロングストレートでスリップストリームを利用し、マクラーレンのルイス・ハミルトンをパス。DRSが使用可能になるとアロンソはバトンを抜いて3位にポジションを進めた。
レース後半に入り、ウェーバーが遅れ始め、アロンソの射程内に入った。ウェーバーがKERSの不調を訴えた頃、アロンソは燃料セーブの必要に迫られていたが、ここで勝負に出た。アロンソは残り10周を残す頃に2番手に上昇し、ウェーバーは3位にドロップ。トップを走るベッテルのマシンは異常なスパークを発していたが、チェッカーフラッグまで逃げ切ることに成功した。
ハミルトンはピットストップでステアリングホイールを交換した後、ウェーバー追撃に努めたが、レッドブルの前に出ることはできなかった。バトンはロマン・グロージャンの後方でタイムロスした結果、5位フィニッシュに終わっている。
Rd.17 インドGP レース結果
1: ベッテル(レッドブル) 1:31'10.744
2: アロンソ(フェラーリ) +9.437
3: ウェーバー(レッドブル) +13.217
4: ハミルトン(マクラーレン) +13.909
5: バトン(マクラーレン) + 26.266
6: マッサ(フェラーリ) +44.600
7: ライコネン(ロータス) +45.200
8: ヒュルケンベルク(フォースインディア) +54.900
9: グロージャン(ロータス) +56.100
10: セナ(ウィリアムズ) +1'14.900
11: ロズベルグ(メルセデスAMG) +1'21.600
12: ディレスタ(フォースインディア) +1'22.800
13: リチャルド(トーロロッソ) +1'26.000
14: 小林(ザウバー) +1'26.400
15: ベルニュ(トーロロッソ) +1lap
16: マルドナド(ウィリアムズ) +1lap
17: ペトロフ(ケータハム) +1lap
18: コバライネン(ケータハム) + 1lap
19: ピック(マルシャ) +1lap
20: グロック(マルシャ) +2lap
21: カーティケヤン(HRT) +2lap
22: シューマッハ(メルセデスAMG) +5lap
ファステストラップ: バトン 1'28.203
リタイア
デラロサ(HRT) 41
ペレス(ザウバー) 21