9月27日、フランスで開幕したパリモーターショー12。アウディのブースでは、新型『A3スポーツバック』がワールドプレミアを飾った。
1996年に発表され、「プレミアムコンパクト」という新ジャンルを打ち立てた初代A3。2003年には、2代目にモデルチェンジ。2004年には、5ドアのA3スポーツバックを追加した。今回、パリモーターショー12で発表された新型は、A3スポーツバックとしては2世代目モデルとなる。
新型は、プレミアムコンパクトの新基準を打ち立てるべく、基本性能を向上。プラットフォームには、アウディの親会社、フォルクスワーゲングループが開発した新世代の「MQB」を採用した。
さらに、ボンネットやフェンダー、フロントアクスルのサブフレームなどをアルミ製に変更。アウディは「ウルトラ・ライトウェイトボディ」と呼び、ガソリンエンジン搭載車の主力グレード、「1.4TFSI」の場合、車両重量は1205kgと先代よりも90kgも軽い。
この軽量ボディが、燃費やパフォーマンスに生きてくる。1.4TFSIグレードは、1.4リットル直列4気筒ターボを積み、最大出力122ps、最大トルク20.4kgmを発生。最大トルクは、1500rpmという低回転域から発生する。欧州複合モード燃費は18.9km/リットル、CO2排出量は123g/kmと環境性能は高い。
1.8TFSIグレードは、1.8リットル直列4気筒で、アウディバルブリフトシステムなどにより、最大出力180ps、最大トルク25.5kgmを引き出す。最大トルクは、1250-5000rpmの幅広い領域で発生し続ける特性だ。0-100km/h加速は7.3秒で駆け抜け、最高速は232km/hに到達する。
新型A3スポーツバックは、欧州では2013年春、発売される予定。アウディは、「新型はクラスをリードする最軽量ボディを得た」と説明している。