横浜ゴムの2012年6月中間期(1-6月)は、売上高が前年同期比7.0%増の2690億円、経常利益が同80.4%増の191億円、当期純利益が同180.6%増の137億円と増収増益となった。
タイヤ販売価格の値上げ効果と販売数量も順調で増収となったのに加え、天然ゴムをはじめとする原材料価格値下がりの効果などで大幅増益となった。
中間期の業績が予想以上に好調だったため、2012年12月期通期連結業績を上方修正した。売上高は前回予想より10億円増の5760億円、営業利益が90億円増の490億円、経常利益が70億円増の440億円、当期純利益が50億円増の300億円にそれぞれ上方修正し、通期としては売上、利益とも過去最高の見込み。
中間期のタイヤ事業は、売上高が同6.8%増の2111億円、営業利益が同305.5%増の169億円となった。国内新車用は、自動車メーカーが東日本大震災からの復旧、エコカー補助金復活による販売増で生産台数を増やしたことで、大幅に販売を伸ばした。海外は値上げの浸透が進んだものの、ロシアを除く欧州や北米、中国での需要の落ち込みにより販売は弱含みで推移した。
工業品事業は、自動車向けホース配管が国内外で好調だったほか、マリンホースの販売が大きく伸び、コンベヤベルトも堅調だった。自動車用シーリング材も販売を伸ばした。
また、配当は中間配当を1株あたり8円実施し、期末配当金10円と合わせて年間で1株あたり18円を予定する。