第一汽車、紅旗H7の生産開始…中国公用車市場のシェア奪回へ

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第一汽車の吉林省の長春工場で生産が開始された紅旗H7
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中国の自動車大手、第一汽車集団(FAWグループ)は7月15日、高級ブランドの「紅旗」の新型サルーン、『H7』の生産を吉林省の長春工場で開始した。

第一汽車は、中国三大メーカーのひとつ。1953年に旧ソビエト連邦の支援によって設立され、1956年からトラックの生産を開始した。1958年には、自社ブランド、紅旗を立ち上げ。紅旗は第一汽車の高級ブランドに位置づけられ、伝統的に中国要人向けのリムジンを開発してきた。

H7は2012年4月、北京モーターショー12でデビュー。ボディサイズは、全長5095×全幅1875×全高1485mmだ。リムジンほど車体は大柄ではなく、中国政府の公用車としての需要をターゲットにしている。

1990年代以降、アウディやGMのビュイックなど、欧米の自動車ブランドが中国の公用車市場へ進出。第一汽車にとって、切り崩されたシェアを奪回するための切り札が、このH7だ。

吉林省の長春工場でのH7のラインオフ式典には、第一汽車の徐総裁が出席。同総裁は、「H7には最先端の開発手法を導入した。紅旗ブランドのセダンの開発の歴史に、新たなマイルストーンを刻んだ」と述べている。

《森脇稔》

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