マツダの山内孝社長は3日、広島市内で報道陣と懇談し、2月に発売した新型SUV『CX-5』のディーゼルエンジンモデルの納期が最長3か月とした上で、8月に予定している増産後も当面解消されないとの見通しを示した。
CX-5の6月末時点での国内受注は約2万4000台、このうちの8割がディーゼルモデルとなっている。このため納期も「3か月待ってもらっている」状況。しかも「ドイツも、ロシアも、オーストラリアでも足りない。もうロシアは(受注を)実質止めている」という。
このためマツダでは8月にCX-5の生産能力を年16万台から20万台に引き上げる。しかし「今、受注が週に国内で700~1000台くらい上がっているので、(増産後も)当分追いつかない」というわけだ。
マツダは同日、CX-5の生産能力を2013年3月に年24万台にする計画を発表したが、山内社長は「アメリカやカナダは現物が無いと注文をとらないので、受注残という形では出てこない。そういうのも含めると全然足りない。24万台でも足りない」と強気の見通しを示していた。