日産自動車のカルロス・ゴーン社長は26日、横浜市で開いた株主総会で、同社が最大の販売台数を稼いでいる中国市場について「確かに減速がみられる」としながらも、「今の成長率は非常に健全。従って未だに強気の見方をしている」と述べた。
ゴーン社長は「中国の市場は確かに減速がみられる。とはいうもののまだまだ成長を遂げている。これは他のマーケットと比べても最も高い成長率を誇るマーケット。減速があったとしても非常に強い成長がみられる」と指摘。
その上で「中国のマーケットが、この数年間続いたペースで今後も成長をするとは期待していない。なぜなら持続不可能だから。でも今の成長率は非常に健全。今までと比べて若干下がっているが、健全な成長を継続している」との見方を示した。
また日本・アジア地域を担当する西川廣人副社長は「中国はかつての30%を超えるような急激な成長を続けるということではなくて、今後はその年、月によって多少ばらつきはあるかと思うが、中期的にみると5%ないしは10%の間で推移すると考えている」とした上で、「このレベルは決して低くない。安定成長イコール低成長ではなくて、非常に底固い強い成長だと思っている」と述べた。