【新聞ウォッチ】蓮舫議員が物議を醸したスパコン「京」2位に転落

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スーパーコンピュータ「京」
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気になるニュース・気になる内幕---今日の朝刊(朝日、読売、毎日、産経、東京、日経の各紙・東京本社発行最終版)から注目の自動車関連記事をピックアップし、その内幕を分析するマスコミパトロール。

2012年6月19日付

●海外大入学資格日本語で、国際機構通知、留学促進に期待(読売・1面)

●トヨタ、ブラジルにエンジン工場、15年までに、新興国専用車向け(読売・9面)

●解説スペシャル:EV充電覇権争い(読売・11面)

●「京」世界一陥落、スパコン速度米機に抜かれ(読売・34面)

●ルネサスに1000億円支援、銀行と電機3社大筋合意(朝日・1面)

●未来の道路の主役?ずらり、超小型車各社が公開(朝日・8面)

●トヨタ天津に新工場、建設を検討、中国100万台体制へ(東京・7面)

●精悍な「ソリオ」スズキ28日発売(東京・7面)

●カーナビ3社、増・復配へ、パイオニア、今期5期ぶり、自動車販売の伸び追い風(日経・13面)

ひとくちコメント

政府の事業仕分けで蓮舫参院議員が「2位じゃだめなんでしょうか?」と発言し、大きく波紋を呼んだ日本の次世代スーパーコンピューターだが、最新の計算速度の世界ランキングでは前回まで2回連続で1位だった日本のポートアイランドにある「京」は2位に転落、1位は米エネルギー省などのスパコンだったことが明らかになった。

きょうの各紙が社会面などで取り上げているが、スパコン計算速度の世界ランキングを判定したのは国際プロジェクト「TOP500」。1位は米IBM製の「セコイア」で、京の1.6倍の計算速度と判定されたという。速度以外でもセコイアは京に比べて半分の電力消費量で計算ができるなど、性能面でも京を上回っているそうだ。

2位に後退した京の開発は2006年に開始。開発費は約1100億円を投入したことで、09年の事業仕分けでは蓮舫参院議員が「世界一でないといけないのか。2番ではダメなのか」と発言し、話題になった。

皮肉にも蓮舫議員の“予言”がズバリ的中してしまったが、今年6月末に完成し、9月末には本格運用が始まる。「理化学研究所では当面、自動車の安全技術や創薬、新素材開発への活用を見据え、本格運用と同時に産業界への利用を開放する」(日経)という。

《福田俊之》

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