21時間経過時点で1位から4位までを独占していたアウディだったが、立て続けにアクシデントが襲った。『R18 ウルトラ』の3号車が前日の再現を見るようなアクシデントを起こしてしまったのだ。
フロントカウルを失いながら3号車はピットへ戻った。さらにそのまさに同周回、今度はトップを走っていた2号車『R18 e-tronクワトロ』がクラッシュした。
2号車のダメージは少なかったものの、トップをチーム・メイトの1号車に譲ることになった。3号車は修理の間にレベリオン・レーシングの12号車ローラ・トヨタに抜かれてしまった。
過去に記憶の無いファクトリー・チームによる1位から4位までの独占は奇しくもトヨタ・エンジンを搭載したマシンによって阻まれたのだ。
アウディの誇る先進のハイブリッド4輪駆動車e-tronクワトロが1位・2位でウルトラが3位というオーダーもアウディの望み通りだっただろう。これでアウディR18e-tronクワトロはル・マンでを初めて制したハイブリッド車として歴史に名を刻んだ。