ザウバーCEOモニシャ・カルテンボーンは、シーズン2度目のポディウムによって3月マレーシアのリザルトが単なるまぐれ当たりではなかったことが実感されるなど、チームの士気が高まっていると語る。
モントリオールでは予選で15位と低迷したセルジオ・ペレスだが、レースでは巧みな1ストップストラテジーを実行して3位ポディウムに輝いた。セパン以降の沈黙を打ち破るかのようなポイントフィニッシュである。
カルテンボーンのコメントだ。
「ザウバーのペースや戦闘力は誰もが認めてくれているのに、私たちは要領よくポイントを集めることはできませんでした。今回のようなリザルトは、あれは一回限りの幸運だったのではないかという思いを吹き払ってくれました。ミスをしなければちゃんと結果は出せるのだという自信を取り戻すことができたのです」
普通であればデグラデーションが激化する高温条件でタイヤを温存する技術が今回のペレスの“勝因”と言われることに対し、カルテンボーンはこう付け加える。
「それだけがキーファクターだったとは思いません。タイヤマネージメントの重要性はどのチームも等しく認識していますが、それだけが成功の理由だという単純な見方には同意できません。真の理由は、ザウバーのマシンの優秀さとチームのストラテジー、セルジオ(ペレス)の卓越したドライブ、そしてあまり上手ではないといわれていたピットワークを見事にやり遂げたクルー。これらが全て調和した結果がこのリザルトだと思っています」