欧州日産は8日、5月の欧州市場における新車販売の結果を明らかにした。総販売台数は5万2354台。前年同月比は9.7%減と、4月の8.8%減に続いて、2か月連続で前年実績を下回った。
販売の減速は、ギリシャに端を発した信用不安の影響。とくに西欧の南部の国で、販売が落ち込んだ。しかし、ロシアを含めた東欧での販売は、引き続き好調だ。
車種別では、英国サンダーランド工場で生産されるSUV、『キャシュカイ』(日本名:『デュアリス』)が人気。また、スペイン工場で生産されるLCV、『NV200』(日本名:『NV200バネット』)も支持を集める。
5月実績は落ち込んだものの、2012年1-5月の累計新車販売台数は約30万台で、前年同期比は3.5%増とプラスを維持。市場シェアは前年同期よりも0.3ポイント増えて、4%とした。
欧州日産のGuillaume Cartier販売担当副社長は、「全てのセグメントにおいて、販売実績は堅調」とコメントしている。