【ワイヤレスジャパン12】スマホを活用したM2M…ITSに注目するエリクソン

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任意のエリアを区切って、エリア内における移動体同士の情報のやり取りを管理する
  • 任意のエリアを区切って、エリア内における移動体同士の情報のやり取りを管理する
  • エリクソンが開発したジオメッセージング機能を紹介するデモンストレーション
  • ITSに注目するエリクソン、スマートフォンと車載端末との連携も視野にいれているという
  • 【ワイヤレスジャパン12】スマホを活用したM2M…ITSに注目するエリクソン
  • 同じジオメッセージング機能を利用した災害情報提供システム

30日開幕したワイヤレスジャパン2012。エリクソン・ジャパンは、スマートフォンを活用したM2Mとして、携帯電話網を利用した「緊急車両通報システム」を紹介した。

今回の会場でも目についたのが「M2M(エムツーエム)」の文字、エリクソン・ジャパンの髙橋正法氏は「人対人ではなく、モノ対モノ(マシンtoマシン)の通信を可能とした新たな事業領域となります」と解説、「我々は、M2Mの中で車対車、いわゆるITSに注目しています」と話した。

同社がITSに取り組む理由として、髙橋氏は「M2Mといいながら具体的なビジネスが見いだせない中、ITSという領域は日本のみならずグローバルに90年代後半から生まれてきた事業領域です。従来、携帯電話網の性能やパフォーマンスではITSの要求にミートできないといった状況でしたが、昨今、スマートフォンやLTEの普及など、ようやく携帯電話網を使ったサービスというのが、ITSの要求仕様に近づいてきたということで、ぜひM2Mの領域でITSを進めていきたいと考えています」と語る。

今回の展示では、同社が開発したジオメッセージング機能を活用し、ある区切られたエリアの中で、緊急車両の接近を他の一般車両のスマートフォンへ伝えるといったシステムを紹介した。このほかにも、事故や作業車両の存在を後続車両へ通知するといった利用法なども考えているという。

髙橋氏は「今回紹介しているのは、ジオメッセージング機能の一例で、移動体同士の通信であればどのようなケースでも活用が可能かと思います。現在のところ、東京都内の3G回線で最大の遅延時間は2秒程度なので、そういったレベルで許されるITSでの使われ方があるかと思います」。

「将来的な事業化にあたっては、ジオメッセージング機能を使ったサービス、あるいは同機能を使った情報サービスを考える方にソリューションを提供する、その両方を考えています。自動車メーカーさんですとか、あらゆるITSのステークスホルダーに向けて、事業を進めていきたいです」と述べた。

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