トヨタ自動車が6月、フランスで開催されるルマン24時間耐久レースに投入する『TS030ハイブリッド』。同車の最後のドライバーがステファン・サラザン選手に決定した。
これは26日、トヨタ・レーシングが明らかにしたもの。ステファン・サラザン選手は、背中の違和感を理由にルマンを辞退した石浦宏明選手に代わって、2台のTS030ハイブリッドのうちの1台(ゼッケン8)を、アンソニー・デビッドソン、セバスチャン・ブエミの両選手とともにドライブする。
ステファン・サラザン選手は、フランス生まれの36歳。ルマン24時間耐久レースでは、これまで3度、表彰台に上がっており、2002年にはトヨタのF1テストドライバーを担当した経歴も持つ。
同選手は22日から、フランスのポール・リカールにおいて、TS030ハイブリッドをテスト。トヨタによると、経験豊富な耐久レースドライバーとして求められる速さと安定感を示し、ルマンドライバーに正式採用されたという。
ステファン・サラザン選手は、「トヨタ・レーシングでルマン24時間レースに参戦する機会を得られたことは、本当にうれしく、誇りに思う」とコメントしている。