3世代目となった光岡『ビュート』は、初代ビュートの雰囲気やスパイスを残してデザインされたという。
同社事業部開発課課長の青木孝憲さんは、ユーザーについて、「例えるなら、美味しい歴史のある洋食屋の変わらない味をユーザーは求めているのです」と話す。つまり、「店のオーナーやコックが変わっても、見た目は少し違うかもしれませんが、味は先代の味だな、やっぱりこれだなということです」。そこで、初代のビュートの良いところや、アイコンを残したのだ。
その初代のビュートのアイコンとは、「フロント、リアのメッキバンパーや丸型のライト、縦型のグリル、そして、お尻がすとんと下がっていること」だとする。
また、「Cピラーが少し立ちスクエアな感じで、全体を通してクラシカルな雰囲気になっています」
そして青木さんは、バンパーのオーバーライダーにはこだわったという。先代の途中から保安基準の関係で取り付けが出来なくなったのだ。「これがあると無いとでは、全く時代感が違ってきます。ここは改めて保安基準に適合させて現代に蘇らせました」
さらにサイドのメッキモールにもこだわりが。「女性がまつ毛やまゆ毛の最後のひと書きのラインを表現しました。モール幅も先代は12-13mmだったのに対し、もう少し細くし、品良く仕上げたのです」と語った。