ピレリのモータースポーツ部長を務めるポール・ヘンベリーが、2012年シーズンのウィナーが分散している現状を、モータースポーツ全体にとって有益だと再び主張している。
レッドブルのディートリッヒ・マテシッツ会長を筆頭に、開幕から5戦で優勝者が全員違うという状況を憂慮する者は少なくない。彼らの主張の根本は、レースの結果にタイヤが及ぼす影響が大きく、F1が不確定なギャンブルに変化しつつあるという点だ。
ヘンベリーは優勝者の分散は、ファンにとってもF1チームにとっても有益であって害など少しもないと語る。
「私たちに届くF1ファンからのフィードバックの大多数は、レースがこれまでより楽しくなったという趣旨のものです。もしも開幕前に今年は5戦で5人の異なるドライバー、チームが優勝するだろうという予言したら笑われていたでしょうが、結果はご覧のとおりです。もしも、パストール・マルドナドの優勝を快く思っていないチームがあるとすれば、私からは努力が足りないのだと言いたいですね」