デンソーは、従来のコンデンサーを全面改良し、大幅な小型化を達成した新型コンデンサー、グローバル・インナーフィン・コンデンサー(GIC)を開発した。
GICは、従来16mmだった製品幅を、性能・品質を維持しつつ、11mmまで薄巾化し、その結果、従来品に対して30%の小型化を達成した。
今回、小型化を実現しつつ、性能を維持するため、チューブおよびフィンに高性能化技術を導入。内部を流れる冷媒の熱をチューブに取付けられたフィンへ効率的に伝えるため、チューブ内部のインナーフィンを高密度化し、伝熱面積を20%拡大。一方、新たな加工技術の開発により、従来のチューブと同等の速度で量産することで、生産性も維持している。
また、フィンについても、ルーバーと呼ばれる放熱を促進するための形状をより微細化したことで、単位面積あたりのルーバー枚数を30%増やし、従来品に対して放熱性能を向上させた。
今回開発したGICは、5月にトヨタから発表された『カローラ』に搭載。今後も幅広い車種への展開を図っていく。