日産自動車のカルロス・ゴーン社長は11日横浜市の本社で開いた決算会見で、同社にとって最大の販売台数を稼ぐ中国市場について「強気だ、成長する。これは議論の余地はない」との見通しを示した。
ゴーン社長は「我々は2003年に中国に参入し、そして毎年のように多くの方々が中国市場は減速するかもしれない、問題を抱えているかもしれないと言っている。しかし現実問題としてはその予想を上回る状況が続いている」と指摘した。
日産は2012年の中国の全体需要を前年比8.3%増の1860万台になると予測。その中で日産は同8.3%増の135万台の販売を計画している。
またゴーン社長は「中国市場の将来的な可能性についても心配はない。とはいっても市場の成長率は過去よりも下回るかもしれない。ただ成長率が以前ほどではないということは自動車メーカーにとっては朗報だ。なぜなら慎重にお客様の対応に取り組めるからだ」との見方も示した。
その上で「5~7%くらいの年間成長率というのが私どもにとっては妥当な水準であると考えている」と述べた。