世界のプレミアムカー市場で、シェアを拡大中のアウディ。同社がメキシコに建設する新工場において、生産する車種が決定した。
これは10日、アウディがドイツで開催した年次株主総会で明らかにしたもの。2012年4月の時点では、「2016年からSUVを生産」とだけ公表されていたメキシコ新工場での生産車種について、「『Q5』になる」と正式発表されたのだ。
すでにアウディの親会社、フォルクスワーゲングループは、メキシコに四輪車の完成工場とエンジン工場を持つ。この両工場との連携を図れる点が、アウディにとってメキシコ工場建設の大きな理由。また、現地での生産コストの安さや、世界の主要市場と自由貿易協定を結ぶメキシコが輸出に有利な点も、メキシコが選ばれた大きな理由だ。
メキシコ新工場の稼働予定が2016年という点を考慮すると、Q5は次期型の可能性が大。アウディのアクセル・ストロトベク取締役は、「メキシコ新工場の建設により、アウディの国際競争力はさらに強固になるだろう」と語っている。