トヨタ自動車の小澤哲副社長は9日、電気自動車(EV)の充電規格で欧米の自動車メーカーが日本勢と異なる方式を公開したことについて、「しかるべきところに納まっていくのが一番良い」との考えを示した。
小澤副社長は同日都内で開いた決算会見後、一部報道陣に対し、「これからグローバルに(EVを)展開していかなければいけないわけだから、その規格がバラバラになるというのは非常に不都合だというのが基本的な立場」と説明。
その上で「どういう形が一番良いのかということについては、例えば日本の国内でやっているやり方も踏まえて、それぞれの国で共通化されていくことを期待している」と述べた。
トヨタとして日本の方式を重視するかとの質問に対しては「それもひとつの方法だが、グローバルに何が一番良いのかということで納まっていく、しかるべきところに納まっていくのが一番良いのではないかなと思っている」と述べるにとどめた。
米国のゼネラル・モーターズやドイツのフォルクス・ワーゲンなど欧米メーカーは、米ロサンゼルスで「コンボ」と呼ぶ急速充電と普通充電がひとつのコネクターでできる充電規格を公開した。一方、日本勢は急速充電に特化した規格である「CHAdeMO(チャデモ)」で統一している。