トヨタ自動車の豊田章男社長は9日の決算発表会見の席上、「今年はトヨタとレクサスの商品が大きく変わる年」と述べ、新モデルにより、自然災害の影響で生産・販売に支障の出た昨年から一転して攻勢に転じるとの方針を強調した。
豊田社長は、今年は自らの就任以来「3年の仕込を経て、(各モデルが)大きく変わる」とし、”もっといいクルマ”に向けた「われわれの改善の精神が示されるので、どうかご期待いただきたい」とアピールした。
各部門の取り組みについても「トヨタは各機能が独立していて成果を挙げてきたが、連携という点では課題があった。しかし、”いいクルマ”を軸に随分良くなっている」と、評価した。
また、以前は新車の検討会などでは「ここで原価低減や効率化ができるという話が多かったものの、それに加えてワクワクするクルマが造りたいとの想いも(開発陣から)出るようになった」と話し、意識転換への手応えも表明した。