先のF1バーレーンGPで、レッドブルと並んで際立った復調を見せたのがフォースインディアだった。
ポール・ディレスタはチームが練ったタイヤ交換戦略を断り、最終10周をライフを失ったタイヤに手を焼きながらも、最後まで温存したKERSで今季チーム最高位となる6位フィニッシュを勝ち取った。
「ニコ(ロズベルグ。メルセデスAMG)が最後のタイヤで飛ばしていて、これにはあっさりと譲るしかなかったが、あそこで2ストップに切り替えれば、ドライビングは悪化してもフィニッシュまで逃げ切れそうだと感じて、賭けてみた」
「スロットルが重く感じるほどタイヤはグリップがないし、無線でフェルナンド(アロンソ。フェラーリ)の接近をしきりに伝えてくるから、『気が散る。追われてるのはわかってる!』と答えたんだ」
「ラップ後半までKERSのパワーを残しておいたのが決め手になってフェルナンドのフェラーリからポジションを守りきったよ! 僕たちにとってはセバスチャン(ベッテル)の優勝と同じくらい貴重な6位フィニッシュとなったんだ」