マツダは27日、小型SUV『CX-5』の国内受注台数が発売からおよそ2か月で年間販売計画を2000台上回ったことを明らかにした。マツダの山内孝社長は「全く新しいディーゼルマーケットができつつあると思う」と述べた。
マツダによると2月16日に発売したCX-5の累計受注台数は4月26日時点で約1万6000台で、このうちクリーンディーゼルエンジン搭載車は約80%に達しているという。当初の年間販売計画は1万2000台で、またディーゼル車の比率も50%を目標にしていた。
山内社長は「日本はCX-5を出す前までは(乗用車の)年間のディーゼル車販売台数が全銘柄合わせて1万台弱。今マツダだけで(発売から)2か月だけで1万6000台のうちの8割がディーゼル。全く新しいディーゼルマーケットができつつあると思う」と述べた。
CX-5は日本だけでなく欧州や米国でも想定を上回る受注を得ているという。このため年間16万台を計画していた国内での生産能力を今夏の長期休暇のタイミングに合わせて同20万台に引き上げる対策を施すことを決めたとしている。