ホンダの池史彦取締役専務執行役員は、27日の決算発表会見で今期(2013年3月期)に6%をめざす連結売上高営業利益率について「高い水準に回復していくことになる」との認識を示した。
ホンダの今期連結営業利益は、前期比約2.7倍の6200億円と大幅増益を予想している。しかし、利益水準や利益率については、過去最高だったリーマン・ショック前の08年3月期(営業利益9531億円、利益率7.9%)までは戻らない。
ただ、08年3月期の為替レートは1ドル114円と、今期の想定レートより34円もの円安だった。池専務は、この4年間の円高分を為替感応度に掛け合わすと「8800億円の減益要因になる」と指摘。そうした円高による悪化要因を乗り越えての利益率6%は「高い水準」と強調した。