中国の北京汽車(BAIC)は23日、中国で開幕した北京モーターショー12(オートチャイナ12)において、新型車の『C60F』と『C70G』を初公開した。
両車は北京汽車が、中国の中型セダン市場へ投入するニューモデル。そのハイライトは2011年12月、破産を申請したスウェーデンの自動車メーカー、サーブオートモビル(以下、サーブ)の車台や技術をベースに開発されているという点だ。
サーブは2009年12月、経営再建に向けたリストラの一環として、一部資産を北京汽車に売却すると発表。その内容は、北京汽車が『9-5』(先代モデル)の知的財産権、それに伴うパワートレイン技術、9-5の生産設備一式を譲り受けるというものだった。
北京汽車が手に入れた先代サーブ9‐5の技術や生産設備を生かして開発されたのが、北京モーターショー12で初公開されたC60FとC70Gというわけ。先代9-5の車台に、北京汽車が独自にデザインしたボディを載せる手法で誕生したC60FとC70G、サーブ9-5とは見た目の全く異なるモデルに仕上げられている。