日産自動車の西川廣人副社長は25日、中国で高級車ブランド『インフィニティ』の現地生産を決めたことについて、「日本から(生産を)移すのではなく、徐々に現地生産のものも増えていくということだ」と述べた。
西川副社長は同日、横浜市で開いた新型『シーマ』発表会で「中国に限らずインフィニティそのものは(中期経営計画の)日産パワー88の中で大きな柱なので、これは大幅に拡大していくと考えている。今の状態からどんどん増えていく部分を日本の外で生産することを考えるということ」と説明した。
その上で「従って(国内で)100万台生産というのは我々のシナリオの中ではきっちりできているし、その中で(インフィニティブランドなどを生産する)栃木工場の果たす供給基地としての役割、それからグローバルにマザー(工場)としての役割をきっちりと絵を描いているので、我々の計画としては栃木があった上に海外で(生産を)増やしていくことだ」と重ねて強調した。