フォルクスワーゲングループは23日(現地時間)、中国・温家宝首相とドイツ・メルケル首相が、ウォルフスブルグのフォルクスワーゲン工場を訪問。両首相立ち会いの下、同社の中国におけるパートナー企業、上海汽車工業総公司(SAIC)と、中国西部に新工場を建設するための契約を締結したことを発表した。
新工場には、合計で約1億7000万ユーロ(約182億円)を投資。2015年から年間最大5万台の車両を生産する。VWグループは同時に自動車部品のサプライヤーが周辺部へ進出することをサポートし、独自のトレーニングセンターを開設する予定も明らかにした。
また、中国第一汽車集団公司(FAW)との合弁事業を25年延長する基本合意書に調印したことも合わせて発表した。
合弁事業は1991年に設立。現在は、長春、成都、大連で車両およびコンポーネント工場を操業している。今回の延長合意で、両社は戦略的パートナーシップの枠組みを拡大。Eモビリティや新製品開発、ファイナンシャルサービス部門における各種サービスの提供などを展開していく。