ホンダのメキシコにおける生産販売会社であるホンダ・デ・メキシコ・エス・エー・デ・シー・ブイ(HDM)は28日、新四輪車工場のくわ入れ式を実施。着工を開始した。
式典には、メキシコのカルデロン大統領を来賓として招き、ホンダからは伊東孝紳社長が出席した。
HDMの新工場は年間生産能力20万台で、2014年春に稼働を開始する予定。生産機種は『フィット』を計画しており、今後、拡大が見込まれる小型車市場に対応する。
新工場では、部品の現地調達の拡大やグローバル調達を活用することで、高品質な製品をリーズナブルに提供できる高効率な生産体制を構築。メキシコを含む北米地域向けの製品を生産するとともに、グローバルの生産拠点の一つとして、他地域への供給も検討していく。
新工場建設に関わる投資は約8億米ドル(約640億円)となる見込みで、従業員数はフル生産時で約3200名の予定。
メキシコ新工場は、ホンダにとって8番目の北米四輪車工場。同社の北米における四輪車の年間生産能力は、2013年に予定されている米国アラバマ工場における4万台の生産能力拡大と合わせて、現在の163万台から2014年には187万台へと増加する。