電気自動車(EV)を企業共同で開発するSIM-Drive(川崎市)は28日、先行開発車第2号の『SIM-WILL』を発表するとともに、2013年3月の完成をめざす先行開発車第3号の開発概要を明らかにした。
3号車の開発には26社が参画しており、デンソーなど自動車関連メーカーのほか、積水ハウス、三井不動産といった住宅関連企業が初めて加わった。3号車ではスマートハウスやスマートシティとEVの連携機能も意識して開発を進めるためだ。
SIM-Driveの清水浩社長は、「EVと住宅や地域社会の間をエネルギーや情報が行き交う概念を『スマート・トランスポーテーション』とし、その実現に向けたEV開発に取り組みたい」と述べた。
同社は車両の量産は行わないものの、3号車については15年ごろの量産化を想定した先行モデルとして開発を進める。参画企業は1社当たり、2000万円を負担して開発に携わる。